
性風俗は男性にとって「たっかいなぁ、もうちょっと安かったらいいのに」と思う値段設定でしょう。
もちろん安い高いの感覚には個人差があります。
「愛人持つよりずっと安いから、風俗でずっと指名している」なんて人もいるかもしれませんし、嫁さん持つより精神的にも楽!と考えている人もいるでしょう。
男性にとってお高いのだから、さぞ風俗嬢は稼いでるだろうと予想するのが順当ですが、実は風俗は「そこまで稼げない業種」となってきているのです。
出会い系サイトなどがここまで浸透していない頃には、性的に不満足な男性と満たされていない女性の出会いの場は限られていました。
一般女性、特に主婦が踏み込めるような雰囲気ではなかったのです。
たしかに不倫はその当時もありましたが、パート先などの職場といったリアルな出会いばかりで、そうなると「積極的な人」と「そうでない人」の差も出てきてしまいますし、あぶれてしまう「潜在不倫希望者」が出てしまいますよね。
あぶれてしまうのは男性ですから、そういった男性は性風俗が助けるといった流れだったわけです。
しかし出会い系サイトが市民権を得てくると、その中でセフレを探す男女が集うようになりますし、援助交際を募集する若い女性も増えてしまったのです。
その援助金などは店よりも安いケースが多く、また時間などにもとらわれません。
男性にとっては「好都合」です。
値切ったり、事が終わった後にお金を渡さなかったり、かえって女性の財布から抜くなど、かなり悪質な男性にとっても天国でしょう。
そういったことが「買い手市場」をつくっていったのです。
また性風俗店が届出によって開業できることで、一般の人間が介入してきたということも大きいでしょう。
数が増え過ぎたのです。
女性が身体を売るということは大変なことで、それを考慮した「高い給料」であったのに、それだけ供給過多になれば価値も下がります。
今では外見のスペックが高い高級ソープランドの女性で月に130万円前後。
リーズナブルなお店で80万前後。店舗型のヘルスともなれば60万前後になってしまいます。
ピンクサロンや抜きキャバなどだと、もっと下がって40万円も行かないのではないかと考えられます。
デリヘルで20日稼働で20万から25万円程度が関の山。地方ともなればもっと低くなります。
スペックが高く固定客が付く子ならいざしらず、果たして「ここまでして働く意味があるのか」という稼ぎの子も多いようなのです。